初めてのメンバー飯会
E)あ、そーだ☆月イチ飯会知ってる?JSBA見てて、新メンバーがうちのメンバーになるって知って、じゃあどうせやるなら入ってからにしようって話してたんだよ。
N)ということで強制参加でぇす♡笑
○○)え!今日ですか!?
N)(おねぇっぽく)つべこべ言わない!みんなぁ~行くわよぉ~♡
臣)NAOTOさんもう酔ってるんですかw
隆)テンションやばいww
健)(負けじとおねぇで)ほなあんたら、行くで!
E)健さん、それじゃ極道ですw
直)(直己先生で)行くぞ。
岩)いやいや、みんなおかしいっすよw!
なんだかよく分からないうちに連行され、気づけば隣に座ってた。
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借りてきた猫ってこういう状態のことを言うんだろう。
今までじゃ来たこともないようなお店の中、メンバーとオシャレなテーブルと私。
N岩直E
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隆私臣健
私、臣隆に、
挟まれている(°Д°)!!
早く慣れなきゃって思うけど、まだ無理だよぉぉ
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まどかに言ったら失神するだろうなぁ。
まどかは私の親友で、三代目のDVDを初めて見せてくれたのも彼女だった。
それにしても素敵なお店。
個室の中を何度も見回す。
○○)やっぱり個室なんだなぁ
小さい声で、ぽつり。
隆)そんなことないよ。今日は特別♪
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直)今回のオーディションは途中から完全非公開だったでしょ?発表前に誰かに見られたら大変だから個室なんだ。
N)まぁ、もし誰かに見られてもさすがに新メンバーだとは思われないだろうけどね(笑)
E)まさかの女子っすもんね(笑)!
健)FRIDAYには気ぃつけんと(笑)
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テンポよくつながっていく会話と、
その先にある笑い声。
ほんとに仲いいんだなぁって分かるこの7人。
そこに入れる喜びがまたじんわり。
でも、それを感じる度、
瞬間的だけど不安がよぎる。
《入っていいのかな?》
ふわっ
目の前に風。
あっ!しまった!
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風の正体はがんちゃんの腕。
おしぼりを配ってくれていた。
○○)ごめん!…なさい!私やります💦!
岩)フフッ
○○)え?
岩)おかしいっしょ(笑)臣さんと隆二さんにはタメ語なのに俺には敬語って(笑)
確かに。でも、がんちゃん年下だけど歴で言ったら大先輩だし💦
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岩)俺もタメ語でいいよ♡
N)うわっ!出た~!がんちゃんのキラースマイル☆
隆直健E臣)Fu~♡
岩)ちょ///そういうつもりじゃないっすよ💦!
隆)クーランプ!
臣隆)クーランプ!クーランプ!
岩)変なコールやめてくださいww!!
私が知ってる三代目。
そのままだ。
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ひと通りしゃべり落ち着いたところで
臣)○○は?何飲む?
隣から広げたメニューを見せてくれる。
○○)えっと、レモンサワー?
吹き出す、臣。
臣)お前さぁ、それ完全にイメージでしょ(笑)
○○)みんな違うの!?
臣)気にせず好きなの頼みなよ。
またその顔。
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○○)じゃあ、生グレ。
臣)結局似てんのな(笑)
クククと揺れる肩が時折私に軽く触れる。
とくん///
こら、静まれ心臓。
おかしいでしょ!
メンバーなんだから、戦友なんだから。
今朝HIROさんに言われた言葉が重い。
N)「~ということで、かんぱーーい!!」
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お酒のペース…
早い(笑)!!
てか早すぎ(笑)!!!
礼儀としては合わせて飲まなきゃだよね💦先輩が飲んでるんだから同じくらいで飲まないと💦
社会人時代に叩き込まれた経験が、私のピッチも早くさせる。
ゴクゴク
健)○○
臣の奥から顔を出したのは健ちゃん。
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ゴクッ?
両手で持ったジョッキを口に当てたまま、健ちゃんの方を向く私。
健)えぇ飲みっぷりやな(笑)
なんだかちょっと恥ずかしくなって、ジョッキを口から離した。
健)酒は?強いの?
○○)う~ん、標準くらいだと思います。
健)無理すんなよ。
そう言って、頭をぽん。
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ドキッ///
もーなんなの?
みんな、私が思ってた通り…
それ以上に男前すぎるよ///!
健ちゃんの手、
あったかくておっきいんだな…。
夢を叶えたくて、ただそれだけで。
ずっと仕事とレッスンの生活だった。
男の人に頭ポンってされたのなんていつぶりだろう。
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健ちゃんからのそれは臣の体がちょうど壁になり、みんなからは見えてないみたいだった。
2人だけの秘密
…とか思っちゃう私の思考回路!
消え去れ!抹殺抹殺!
片手でジョッキを持ち、ぐいっと飲みだした私を見て他のメンバーもテンションが上がる。
えぇーい!
なるようになれ!
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ブーン
…?
車の、お、と?
ん?あれ?
直)起きた?
タクシーの助手席に、直己さん。
○○)え!あ、はい!あれ?
直)笑。寝ちゃったんだよ。いきなりすごい勢いで飲みだしたと思ったら、しばらくしたら寝てるの(笑)
○○)すいません、私、お酒飲むと寝ちゃって💧
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直)今日は1日緊張してるところに飲んだんだもんね。しょうがないよ。
優しい
直)疲れたでしょ?
○○)大丈夫です!楽しかったです、ほんとに。
そう言いながら直己さんの方へ少し体を向けようとしたんだけど、
動かない。
なぜ?
自分の太股に視線を落とすと…
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○○)ひゃぁぁっ///!!
隆二!
隆二が私の太股を枕にして寝てるーーー!!!
直己さんが、私の悲鳴に驚き振り返る。
直)あぁ、隆二(笑)ごめんね💦いつも強いんだけど、潰れちゃって(笑)よっぽど嬉しかったのかな。
幸せそうな顔して寝てる。
寝ながらにゃんちゅう?笑
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かわいいなぁ。
○○)寝顔、全開(笑)普通横向きでしょ。
ふっと思わず笑っちゃう。
彼の笑顔にはそんな力がある。
サラサラの髪の毛に触りたい。
目の前で揺れる毛束に、内緒でそっと触れた。
直)○○ちゃん
!!
見られ、てないか💦!?
○○)はい💦
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直)俺だけは知ってるから。あのこと。
○○)え…?
直)HIROさんからの
そうなんだ。
直)NAOTOさんも知らないから。俺だけ。
○○)はい
タクシーが停まる。
○○)ありがとうございました!お先です!
直)お疲れ!今日はゆっくり休んでね。
バタン
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走り去るタクシーを見ながら、もう一度HIROさんの言葉を思い出していた。
○○)知られてるのかぁ
夜空を見上げて
○○)はぁーーーー
長いため息。
今日から明らかに変わった私の生活。
そして、立場。
○○)がんばんなきゃ。
ガチャ。
家に入ろうとした時
♪
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メンバーだけのグループトークに貼られたのは、残ったメンバーの超ハイテンションな動画だった。
○○)何これ(笑)
♪
○○)…なに、これぇ(涙)
動画に続けて届いたコメントには
『○○が仲間になって、
嬉しくって飲みすぎ中ーー♡』
みんな…
頑張らなきゃ。
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